
今回から、私が一番好きな映画『10日間で男を上手にフル方法』を通して英語の学習をしていきましょう。
この映画は、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、興行成績も良く、アメリカ人はもちろん、ヨーロッパ人や他のアジア人にも人気があります。
ハリウッド映画らしい難しい表現は少なく、初心者にも分かりやすい優しい表現が多く使われています。
以前にもお伝えした通り、これまでに出題された重要なフレーズが『10日間で男を上手にフル方法』でも問題に出ることがあります。
同じフレーズであっても、違う場面での使われ方を見ることで、記憶に定着しやすくなりますし
人によっては『10日間で男を上手にフル方法』から問題を解く人もいるためです。
この映画で使われる表現は英語学習者に役立つ表現が多くあります。
それでは、一緒に楽しく学びましょう!
『10日間で男を上手にフル方法』の登場人物
『10日間で男を上手にフル方法』をご存知の方は、こちらは読み飛ばしていただいて結構です。
この映画で紹介される主要な登場人物は、2人の主人公とそれぞれの友達2人です。以下、この6人を紹介します。
アンディ(女性)
『10日間で男を上手にフル方法』の主人公であり、人気の女性ファッション誌・コンポージャーの記者。コロンビア大学でジャーナリズムの修士課程を修了し、政治問題や環境問題などの記事を書くことを本当は望んでいる。
ベン(男性)
『10日間で男を上手にフル方法』のもう一人の主人公であり、広告代理店に勤める広告マン。女性との関係は続かず、10日以上の交際経験がない。
ミシェル(女性)
コンポージャーのアンディの同僚である女性記者。ぽっちゃりしているせいで男性に嫌われると思い込んでいるが、実際は男性を遠ざける(重い)行動をとっている。
ジェニー(女性)
アンディと同じくコンポージャーの女性記者で、常に冷静沈着。しかし、時にアンディがベンに仕掛ける嫌がらせにアイデアを出すこともある。
トニー(男性)
ベンの同僚であり友人。ベンがアンディとの関係を終わらせようとするたびに、もう少し頑張るように励ます。
セイヤー(男性)
ベンの同僚であり友人。トニーと同様に、ベンとアンディの関係がうまくいくように励ます。その過程で、カップルセラピーに行くよう勧める。
『10日間で男を上手にフル方法』のストーリー
次に『10日間で男を上手にフル方法』のストーリーを簡単に紹介します。
こちらもご存知の方は読み飛ばしていただいて、次の章から始めてください。
ある日、コンポージャーの記者ミシェルが男性に振られ、会社に来なくなったことが話題になります。
その恋愛の真相を記事にするようにと上司に命令されるミシェルを助けるため、アンディが提案したのは「10日間で男を上手にフル方法」の記事を書くこと。
一方、広告代理店に勤めるベンはダイヤモンド大手の宣伝担当者になるため社長に直談判。
しかし、ライバル女性達に「女性心が分からないからダイヤモンドの宣伝には向かない」と煽られ、彼女を見つけて10日間関係を継続することを宣言。
しかし、彼らが知らないところで、ライバル女性たちが彼らを翻弄する策略をめぐらせることになります。
こうして、10日以内に男性に振られる必要があるアンディと、女性との関係を10日間継続しなければいけないベンが、お互いの事情を知らずにライバル女性の企みによって付き合うことになります。
アンディはベンを嫌いにならせるための行為を繰り返し、ベンは必死に関係をつなぎとめようとする、スリリングな恋愛ドラマが幕を開けます。
ここからの詳細のストーリーは、ネタバレになるので映画を見てくださいね。
それでは、次に『10日間で男を上手にフル方法』を通じて英語を学ぶための練習問題を紹介します。
このブログを通して英語を学ぶ方法
すでにブログを見てくださっている方は、問題の解き方をご存知だと思いますので、説明は省略して問題だけ解いていただいても大丈夫です。
問題は、会話文の中にいくつかの空欄があり、それら全てに回答していただく形式になります。
映画のストーリーの流れに沿って、徐々に話題を進めながら問題を出題します。
今回は、会話の中から計5問の練習問題を出題します。
以下に、次回から解いていただく問題と同じ形式の問題を紹介します。
問題には、ストーリーの文脈から答える推測問題、リスニング問題、翻訳問題がありますが、答えはすべて同じです。(まずは問いてみてくださいね!)
最後の翻訳問題下の「答えの表示」ボタンを押すことで正解を確認できます。

推測問題
以下の文章には空欄があります。空欄に入る英単語(2語以下)を答えてください。回答の際には大文字と小文字に注意し、余分な空白を開けずに英字半角で記入してください。
問1:使える/定番フレーズ問題 02:04
【ストーリー♡】アンディが本当は政治問題や環境問題などの記事が書きたいと愚痴を言い、ジェエーが心なく「そのうちに書けるわ」と返答したあとの会話です。
ジェニー:Hey, I’ve got something to (①) you up. You know, that editor from Sports Illustrated that you’ve been shamelessly flirting with on the phone for…whoo, a month now. He made a little delivery thing morning.
アンディ:Ah, ha, ha.(②) me see. Oh, no. Tomorrow night.
ジェニー:What (③) tomorrow’s night?
アンディ:Only the (④) exhilarating and artistic display of athletic competition (⑤) to mankind.
※Flirt:いちゃつく ※exhilarating:スカッとする。爽快な
リスニング問題
文章の中で、赤字になっている部分が音声として流れる英語のフレーズです。音声を聞いて、空欄に入る英単語(2語以下)を答えてください。回答の際には大文字と小文字に注意し、余分な空白を開けずに英字半角で記入してください。※音量が大きい場合がありますので気をつけて下さい。
問1:使える/定番フレーズ問題 02:04
ジェニー:Hey, I’ve got something to (①) you up. You know, that editor from Sports Illustrated that you’ve been shamelessly flirting with on the phone for…whoo, a month now. He made a little delivery thing morning.
アンディ:Ah, ha, ha.(②) me see. Oh, no. Tomorrow night.
ジェニー:What (③) tomorrow’s night?
アンディ:Only the (④) exhilarating and artistic display of athletic competition (⑤) to mankind.
※Flirt:いちゃつく ※exhilarating:スカッとする。爽快な
翻訳問題
日本語の翻訳を見て、空欄に入る英単語(2語以下)を答えてください。回答の際には大文字と小文字に注意し、余分な空白を開けずに英字半角で記入してください。
問1:使える/定番フレーズ問題 02:04
ジェニー:あなたを元気付けるものがあるわ。1ヶ月前にあなたが電話でイチャついたスポーツ記者、彼から今朝プレゼントが送られてきたわよ。
アンディ:見せて。明日の夜よ。
ジェニー:何があるの?明日の夜に。
アンディ:みんなが知っている最高に爽快なスポーツ・イベントよ。
ジェニー:Hey, I’ve got something to (①) you up. You know, that editor from Sports Illustrated that you’ve been shamelessly flirting with on the phone for…whoo, a month now. He made a little delivery thing morning.
アンディ:Ah, ha, ha.(②) me see. Oh, no. Tomorrow night.
ジェニー:What (③) tomorrow’s night?
アンディ:Only the (④) exhilarating and artistic display of athletic competition (⑤) to mankind.
※Flirt:いちゃつく ※exhilarating:スカッとする。爽快な
今回のポイント
問1:使える/定番フレーズ問題 02:04
● To cheer up:元気付ける
● Let O 動詞の原形:Oに動詞をさせる。
【説明】使役動詞のLetです。Oに動詞をすることを許可するという意味が含まれます。問題の場合とは異なりますが、”Let me see.”で”え~っと”と何かを思い出そうとするときや何か言おうと考えている時に使われることもあります。
● What happens?:何がおこるの?
● The most + 形容詞:もっとも形容詞
【説明】一般的に最上級を作るときには、”The most 形容詞”または”The 形容詞 + est”の形をとり、”もっとも形容詞”という意味になります。ただし、GoodとWellの最上級は”The best”。Badとillの最上級は”The worst”になります。
● 名詞 + known to ~:~に知られている名詞
【説明】”名詞 + 過去分詞”の過去分詞は名詞に対する形容詞の役割をします。動詞が名詞の後ろに付くときは二語以上の単語で修飾するときです。問題では’’Known to mankind’と3つの単語で修飾しています。また、進行形と異なり過去分詞で名詞を修飾する場合は名詞が受け身の場合になります。問題では”known to mankind”の前の単語がみんなが知っている対象になり、それがみんなに知られているために、受け身の形の過去分詞が使われます。
以上が、次回から答えていただく練習問題になります。
練習問題は、背景推測問題、翻訳問題、リスニング問題の3つが出題されますが、全ての問題の回答は同じです。
まず、実際の会話でも重要な背景情報から内容を推測する問題を解いていただきます。推測問題で答えが分かった場合は、次の問題は飛ばしても構いません。
次に、リスニング問題ですが、同様に答えが分かった場合は翻訳問題は確認程度に見るだけで大丈夫です。
最後に、問題で使用されている表現の説明があります。
次回から、実際に使われている英語表現を参考にして、生きた英語を身につけることができます。楽しく学んでいきましょう!
