今回から、映画『500日のサマー』を通して英語の学習をしていきましょう。
この映画は、私個人的には恋愛映画はスカッとハッピーエンドが好きなので、ちょっとモヤモヤする感じがありますが、とても可愛らしい映画だと思います。
フランス映画「アメリ」にも少し雰囲気が似ていると感じます。
前回の「ノッティングヒルの恋人」は、難易度の高い表現が多かったですが、『500日のサマー』は比較的簡単な表現が多いため、出題される問題も簡単なものが多いです。
以前にもお伝えした通り、これまでに出題された重要なフレーズが『500日のサマー』でも問題に出ることがあります。
同じフレーズであっても、違う場面での使われ方を見ることで、記憶に定着しやすくなりますし
人によっては『500日のサマー』から問題を解く人もいるためです。
この映画で使われる表現は英語学習者に役立つ表現が多くあります。
それでは、一緒に楽しく学びましょう!
『500日のサマー』の登場人物
『500日のサマー』をご存知の方は、こちらは読み飛ばしていただいて結構です。
この映画で紹介される主要な登場人物は、主人公の2人と、主人公の友達2人に妹です。以下、この5人を紹介します。
サマー(女性)
『500日のサマー』の主人公。トムと同じ会社で社長秘書を務める。両親の離婚から真実の愛に懐疑的になっているが、独立心が強く、キャリアウーマンとしても活躍している。一方で、予想外の一面もあり、彼女の行動や言動には意外性がある。
トム(男性)
サマーと交際している男性。もう一人の主人公。建築デザイナーを目指すが、現在はグリーティングカード会社で働く。純粋で恋愛に熱心で、草食系男子と言われるタイプだ。しかし、自分の気持ちに素直になることができず、時には感情的になることもある。
マッケンジー(男性)
トムの同僚で友人。トムと同じグリーティングカード会社で働く。トムの恋愛を応援し、トムがサマーとうまくいくように、様々なアドバイスをする良い友人。
ポール(男性)
トムの親友で学生時代からの友人。マッケンジーと共にトムの恋愛を応援するが、時には邪魔することもある。
レイチェル(女の子)
トムの妹で中学生。冷静な判断力を持ち、トムの恋愛問題にも対応する。年齢にしては大人びており、頼りがいがある存在。
『500日のサマー』のストーリー
次に『500日のサマー』のストーリーを簡単に紹介します。
こちらもご存知の方は読み飛ばしていただいて、次の章から始めてください。
映画『500日のサマー』は、グリーティングカード会社で働くトムが、社長秘書として入社してきたサマーに一目惚れすることから物語が始まります。
最初はサマーからは冷たい態度を示され、トムは脈がないと思っていましたが、偶然にも音楽の趣味が合い、少しずつ距離を縮めていきます。
トムは一途にサマーを想い続けますが、サマーは情熱的な恋愛関係を望まず、カジュアルな関係を続けます。
トムはサマーの意図が理解できずに苦しむ中、友人や妹からアドバイスを受けながら、二人の関係は上手くいったり、壊れたりを繰り返していきます。
ここからの詳細のストーリーは、ネタバレになるので映画を見てくださいね。
最後に補足で説明します。『500日のサマー』の物語は、時系列順に従って話が進むわけではありません。
そのため、前の問題と全く異なる内容の問題が出題されることがあります。
それでは、次に『500日のサマー』を通じて英語を学ぶための練習問題を紹介します。
このブログを通して英語を学ぶ方法
すでにブログを見てくださっている方は、問題の解き方をご存知だと思いますので、説明は省略して問題だけ解いていただいても大丈夫です。
問題は、会話文の中にいくつかの空欄があり、それら全てに回答していただく形式になります。
映画のストーリーの流れに沿って、徐々に話題を進めながら問題を出題します。
今回は、冒頭のナレーションから2問および会話の中から2問、計4問の練習問題を出題します。
以下に、次回から解いていただく問題と同じ形式の問題を紹介します。
問題には、ストーリーの文脈から答える推測問題、リスニング問題、翻訳問題がありますが、答えはすべて同じです。(まずは問いてみてくださいね!)
最後の翻訳問題下の「答えの表示」ボタンを押すことで正解を確認できます。
推測問題
以下の文章には空欄があります。空欄に入る英単語(2語以下)を答えてください。回答の際には大文字と小文字に注意し、余分な空白を開けずに英字半角で記入してください。
問1:日常/覚えておきたいフレーズ問題 01:57
【ストーリー♡】サマーとトムの説明をふまえた冒頭のナレーションです。
ナレーション:He knows almost immediately she’s (①) he’s been searching for. This is a story of boy meets girl. But you should know (②). This is not a love story.
※問2の下の「答えあわせ」ボタンを押すと答え合わせができます
問2:定番フレーズ問題 04:18
【ストーリー♡】トムがサマーに振られて、友達のポールとマッケンジーがレイチェルに助けをもとめます。※Amanda Hellerはトムが振られた元カノと推測されます。
ポール:We didn’t know who (③) to call.
マッケンジー:It’s Amanda Heller all over (④).
レーチェル:You did the right thing.
リスニング問題
文章の中で、赤字になっている部分が音声として流れる英語のフレーズです。音声を聞いて、空欄に入る英単語(2語以下)を答えてください。回答の際には大文字と小文字に注意し、余分な空白を開けずに英字半角で記入してください。※音量が大きい場合がありますので気をつけて下さい。
問1:日常/覚えておきたいフレーズ問題 01:57
ナレーション:He knows almost immediately she’s (①) he’s been searching for. This is a story of boy meets girl. But you should know (②). This is not a love story.
※問2の下の「答えあわせ」ボタンを押すと答え合わせができます
問2:定番フレーズ問題 04:18
ポール:We didn’t know who (③) to call.
マッケンジー:It’s Amanda Heller all over (④).
レーチェル:You did the right thing.
翻訳問題
日本語の翻訳を見て、空欄に入る英単語(2語以下)を答えてください。回答の際には大文字と小文字に注意し、余分な空白を開けずに英字半角で記入してください。
問1:日常/覚えておきたいフレーズ問題 01:57
ナレーション:トムは見た瞬間、サマーを探し続けていた女性だと気が付いた。これは男女が出会う物語だが、前もって知っておいてほしい、ラブストーリーではない。
ナレーション:He knows almost immediately she’s (①) he’s been searching for. This is a story of boy meets girl. But you should know (②). This is not a love story.
※問2の下の「答えあわせ」ボタンを押すと答え合わせができます
問2:定番フレーズ問題 04:18
ポール:君の他に頼れないんだ(他の誰に電話していいか分からなかった)。
マッケンジー:また失恋だ。
レーチェル:まかせて
ポール:We didn’t know who (③) to call.
マッケンジー:It’s Amanda Heller all over (④).
レーチェル:You did the right thing.
今回のポイント
問1:日常/覚えておきたいフレーズ問題 01:57
● Who:関係代名詞のWho
【説明】Whoが関係代名詞として使われる場合は、その前に”A person”が省略されていることがあります。問題では、”She’s a person”と”He’s been searching for”の二つの文章が関係代名詞のWhoで一つの文章として結合されています。
● Up front:前もって。あらかじめ
【説明】”Up-front”と表記されることもあります。質問では、どちらでも正解にしています。
● To search for ~:~を探す
問2:定番フレーズ問題 04:18
● Someone else:他の誰か
【説明】問1で説明したとおり、関係代名詞のWhoはSomeoneを省略します。この問題でも”Who else”を”Someone else”で読み換えることが出来ます。Someone、Anyone、Everyoneなどを修飾する形容詞は後ろにつくために、”Someone else”で”他の誰か”という意味で用いられます。
● All over again:もう一度。最初からやり直して
以上が、次回から答えていただく練習問題になります。
練習問題は、背景推測問題、翻訳問題、リスニング問題の3つが出題されますが、全ての問題の回答は同じです。
まず、実際の会話でも重要な背景情報から内容を推測する問題を解いていただきます。推測問題で答えが分かった場合は、次の問題は飛ばしても構いません。
次に、リスニング問題ですが、同様に答えが分かった場合は翻訳問題は確認程度に見るだけで大丈夫です。
最後に、問題で使用されている表現の説明があります。
今回は簡単な4つの練習問題を出題しましたが、次回からは『500日のサマー』で使われた会話から、10問の問題を出題します。
実際に使われている英語表現を参考にして、生きた英語を身につけることができます。楽しく学んでいきましょう!